鎌倉時代末期に開かれた臨済宗の禅寺である瑞泉寺の境内に建つ住宅の改築工事の設計・監理を行った。
 敷地は瑞泉寺総門に面しており、大正時代より門番の駐在する“看門寮”としての建物があった。歴史的風土保存区域、風致地区に指定された自然豊かな環境の中で、周辺の景観や総門との調和に考慮して設計を行った。来客を迎える応接間の土間空間をはじめ、居室には木材や漆喰の自然素材を使用した。屋内の動線は、回遊性のある使い勝手の良い配置にするなどの工夫を行った。